以前より気になっていた超小型コンピュータ、「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」を購入してみました。

Raspberry Piとは

Raspberry Pi(ラズベリー パイ)は、ARMプロセッサを搭載したシングルボードコンピュータ。イギリスのラズベリーパイ財団 (Raspberry Pi Foundation) によって開発されている。
内蔵ハードディスクやソリッドステートドライブを搭載しない代わりに、SDメモリーカード(SDカード)を起動および長期保存用のストレージに利用する。
2015年10月13日までに累計700万台販売された。
Raspberry Pi - Wikipedia

イギリス製の超小型コンピュータであり、その拡張性の高さから教育用途に限らず様々な開発に利用されています。

IOTというキーワードで特集されることも多く、名前を目にしたことの方も多いと思います。

構造がシンプルなため利用の仕方は様々なのですが、主にこんなところでしょうか。

  1. GPIO (汎用の入出力端子)を利用した電子工作
  2. サーバーとして利用する
  3. 独自OSを利用した小型PCとして利用する

今回はRaspberry Piを自宅用のWebサーバーにしてみます。Google製のソフトウェア、Google Coder for Raspberry Pi を利用しますので小一時間程で設定が可能です。

必要なもの

Raspberry Pi本体とOSをイメージングするSDカード、電源とマイクロUSB給電機があれば利用可能です。

マイクロUSB給電はiPhoneの充電バッテリー用に購入していたものを流用しました。

ケースはタッパなどでも良いのですが、アクリル製でなかなか良いデザインのものを見つけたのでそれを選びました。透明で基盤が見えるものの方が雰囲気が出ますね。

小型の無線LAN子機を利用することも出来る(セットアップにLANケーブルが必要になります)のでそれも一緒に購入しました。

SDカードは4GB以上が推奨とあります。今回は16GBを選択しました。Class10という規格のものがおすすめの様です。

Raspberry Pi本体は最新版の「Raspberry Pi 2
Model B」(「2」の「モデルB」)を選べば問題無いと思います。


電源はコンセントより給電機を利用しなければなりません。これはスマホ用の充電アダプタにマイクロUSBケーブルがあれば何でも良いと思われます。

Google Coder for Raspberry Pi

Coder for Raspberry Pi

Googleが開発したRaspberry Pi用のカスタムOSです。これを利用することでMac(及びPC)から簡単にRaspberry Piの設定を行うことが出来ます。

以下の記事で詳しく解説されています。手順に沿って実行すれば難しい事はありませんでした。

設定不要で、Macからラズベリーパイを操作可能なGoogle製「Coder」を使ってみた! - シェアしたくなる最新のWebサービス・ITニュース情報をチェック! APPGIGA!!(アプギガ)

マイクロSDカードにOSをイメージングし、Raspberry Piに挿入します。その後Macを無線LAN子機として利用するの為にLANケーブルでMacとRaspberry Piを接続します。

Coderが自動的にMacとRaspberry Piを接続してくれ、MacのIPアドレスを通じてChromeブラウザを通じRaspberry Piに接続することが出来ます。

ブラウザからログインしてプログラミングが出来ます。


このまま利用しても良いのですが、Raspberry Piに無線子機を設置してWifiに接続することで配線をすっきりさせる事が出来ます。

こちらの記事に詳しく解説されています。

Google製「Coder」で、Macとラズベリーパイを無線LAN(Wi-Fi)接続してみた!- うえぶまなぶ

配線周りがすっきりしました。これで自分だけの自宅Webサーバーが完成です。

様々な機器でプログラミング

サーバー化の設定が終わればMac環境がなくても様々な機器からRaspberry Piに接続することが出来るようになります。

同一Wifi内で https://corder.local にアクセスすればRaspberry Piに設置されたサーバーでプログラミングと実行をすることが出来ます。

ローカルサーバーを立てられないChromebookでもサーバーサイドのプログラミング(node.js)や、file://hoge からはアクセスできないWebAPIを利用したプログラミングと実行が可能になります。

iPhoneやiPadでの利用も可能です。

サンプルとして最近作ったYouTube動画を音声操作するプログラム(ユーチューブ・ボイスコントロール - jsdo.it)をChromebookで打ち込んでみました。

同一Wifi内で https://corder.local/app/アプリ名/ でアクセスし、ブラウザアプリとして利用することが出来ました。

まとめ

少々難しそうな印象のあったRaspberry PiもCoderを利用することで手軽に始める事が出来ました。

GPIOやUSB端子を利用した電子工作も試してみたくなります。気になる方は是非。